不況だ不況だと右往左往するのではなく
★★★★☆
高齢者雇用をテーマに年金や定年の新しいモデルを提示した一冊。
この本が書かれたのは、ちょうど団塊ジュニアの新卒入社がピークを迎える頃で
就労を願う高齢者にとっては逆風だった時期。
しかしながら、この逆風は短期的なものに過ぎず、
長期的トレンドでは、高齢者にとって追い風になると述べられており
先を見据えた分析・提案がされています。
10年前の著作ですが、アプローチは全く古くなく、
不況だ不況だと右往左往するだけでなく、
長い目で物事を見ることを思い出させてくれました。
高齢者の雇用問題を平易に解説
★★★★★
中高年の雇用情勢が厳しいのはなぜか。だれもが抱くこの問題を、労働経済学の第一人者が理論的にかつ平易に解説している。雇用環境がいっそう厳しさを増すなか、もう一度読み返してみる価値のある本である。
今後の日本社会に静かに夢を与えてくれる一冊
★★★★★
生涯現役社会は実現不可能なユートピアではない。実現できる合理性のあるものである。丁寧な事実認定と冷静な分析で、今後、個人・企業・社会にとって望ましいものである。経済財政の構造改革、規制緩和が議論し実施される今こそ多くの働く人、経営者に読まれてしかるべきだ。
高齢化社会に関心のある人は是非!
★★★★★
日本は、世界でもまれな、働く高齢者の多い社会である。本書はその背景・現況・将来への展望を分かりやすく説明してくれる。本書は学問の分類上は「労働経済学」のカテゴリーに入るのであろうが、数式の多用は避け、図を主に用いており、初学者を対象にした恰好の入門書である。