小手先の技術に走ることなく、渋さをアピールするわけでもない。老境に達したジョニーがあるがままのヨレヨレの自分をさらけ出すこのアルバムだが、あふれ返るほどのエモーションは過去の作品とくらべてもまったく遜色ない。一芸を極めた者だから出せるこの凄み、オールド・ファンのみならずブルース・ギターに興味を持った若いリスナーにも聴いてもらいたい。(山崎智之)