過去15年で1,300万枚以上のセールスを誇るリサ・スタンスフィールドは、文句なしにイギリスの女性トップシンガーだ。17曲入りの本ベストを聴けば思わず納得。彼女がゲストボーカルで参加しブレイクするきっかけとなった、コールドカットの「People Hold On」に加え、ソロデビュー作「This Is the Right Time」、強烈な印象を残した数々のヒット曲「Change」、「All Woman」、「Never」、「Never Gonna Give You Up」、そして初のナンバーワン・ヒット「All Around the World」を収録。ずらりとそろった極上のソウルフル・ナンバーは、スタンスフィールドの卓越したボーカルと作曲センスの証しであり、ゆえに彼女は女性ソウルシンガーの中でも際立つ存在になっている。クイーンの「These Are the Days of Our Lives」、コール・ポーターズの「Down in the Depths」、前述のバリー・ホワイトの「Never Gonna Give You Up」以外は、全曲ブルー・ゾーン時代の相棒イアン・ダバニー、アンディ・モリスとの共作。キュートなカーリーヘアーと派手な帽子はもう見られなくなったが、彼女の才能は今も衰えを知らないようだ。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)