情景や会話が、素直に自分の中に沁み入ってくるのを感じられた。読後、まるで荘厳だが優しく美しいフルオーケストラを聞いたように思えた。
飾らず、それでいて美しく奏でる文章を書ける著者ヒルトンの技量が伺えた作品だった。
スヌーピーの生みの親、シュルツが愛した「失われた地平線」の作者であるヒルトンの、もう一つの代表作です。是非ご一読下さい。