値段に見合うほどの価値はない
★★★☆☆
アスキー・メディアワークスによる、高価すぎるパーフェクトビジュアルブックシリーズ。しかし今作の装丁は、「夜明け前より瑠璃色な」や「フォーチュン・アテリアル」ほど豪華なものではなく、見劣りするのは否めない。おそらく「H2O」と「√after‾」の二本収録のためにこの価格になったのでしょうが……その割には内容もいまいちなんですよね。
普通のCGは全バリエーションが掲載されているのですが、SD絵のほうはバリエーションが少ない。これは悲しかった。やはり二本収録という数とページ数の問題なんでしょうが、特典テレカや雑誌掲載のイラストはコマが小さく、見応えがありません。SDもイラストも、ファンにとっては思い入れがあるもの。作中CGと同じぐらいには丁寧な扱いをしてほしかった。
スタッフインタビューや座談会も掲載されているのですが、それも藤倉氏、すかぢ氏、基4%氏の三名のみで、他の原画家さんのコメントなどはなし。せめてどのキャラクターをどのイラストレーターさんが担当したのか、そのキャラに対する思い入れは……ぐらい知りたかった。いや、ただの二千円弱程度の価格のビジュアルファンブックなら充分な内容なんですよ。でも「パーフェクト」と銘打つんならやっぱりねえ。正直、がっかりです。