クールでタフなルックスを持たせつつ、そこに折りたたみという利便性をプラス。多くの折りたたみ自転車がスチールフレーム製で、その重さから実用性に乏しいのに対し、DOPPELGANGER X-ROUND シリーズは軽量・堅牢でサビにくいアルミニウムフレームを採用。使用される6061アルミニウム合金は、自動車のホイールや航空機にも使用される素材です。これによってもたらされる軽量性、それは走行性能にも大きな影響を与える重要なファクターと言えます。DOPPELGANGER X-ROUND シリーズは、道を選ばない、さらには使用する環境をも選ばないマルチパーパス・バイクとして仕上がりました。
1分間あたりの回転数をあらわす単位(RPM)が名称として与えられた、DOPPELGANGER 701。回転という動的なイメージを再現するため、黒と白というアピール性の強いツートーンカラーをデザインの基調として採用しました(ジェットブラック×クリアホワイト)。クリアホワイト部分はパールエフェクトを持つ特殊塗装が施し高級感を演出。リアサスペンションのコイルには、その機能を表現するためにスポーティなイメージを持つ赤を採用することで、機能とデザインとを融合させたミニマルデザインを追求しました。派手なカラーリングやロゴで自転車ばかりが主張する既存のマウンテンバイクスタイルとは一線を画す、乗ったときにライダーが引き立つように考えられたアーバンスタイル・ユーティリティ・バイクの誕生です。
ただ「折りたたむ」だけではなく、自転車の「中心」から半分に折りたためるように「さらなるコンパクトさ」を追求。 ハンドル部分も折りたたむことが可能で、また自転車を折りたたんだ時に「前輪と後輪」との位置が揃うため、よりすっきりとした見た目とサイズを実現しています(幅960mm・高さ850mm)。折りたたみや展開に際しては工具を必要としません。力を入れやすいように大きなサイズが与えられたクイックリリースレバーを操作するだけでフレームをロック/解除できます。また走行中に意図せずフレームが閉じないように安全機構も搭載していますので、クイックリリースレバーがロック解除の状態であっても、レバーを持ち上げ ない限りフレームが閉じない構造となっています。
折りたたみ自転車を選択する理由、それは収納サイズや取り回しの良さではないでしょうか。しかしコンパクトさと軽量性は必ずしも両立されるものではなく、折りたたみ機構を持つ自転車の多くはコンパクトであっても重量があり実用性に欠けます。そこでDOPPELGANGER X-ROUND シリーズは、フレーム本体やシートポストなど自転車を構成する主要パーツに、スチールより軽量なアルミ素材を使用することで実用的かつ可能な限りの軽量化を図っています。その恩恵として、ストップ&ゴーが繰り返される市街地では軽やかに走り、容易に持ち上げることができるのです。乗り手への衝撃を吸収する前後サスペンションと大容量ブロックタイヤの恩恵は、段差の多い市街地でこそ体感できるもの言えます。(コンフォートフラットライディング)。
優れた自転車の定義は、人や目的によって変化します。私達がつくるのは、シティサイクルのように「単に移動手段としての自転車」でもなく、競技として速く走ることだけを目的にするものでもありません。人が自転車を購入するとき、その真の目的は「自転車に乗って何ができるか」にあるはずです。しかし、多くの人が「自転車」そのものを目的として製品を選ぶ現実があります。私たちは、「DOPPELGANGER=分身」のブランド名が現すとおり、それを使う人が共感・共鳴できるデザインとコンセプトこそが最重要であると考えます。「その人に合った速度で走る、その人のための自転車」。現実に対するアンチテーゼとして、そして「自転車」というファクターを一旦分解し、再構築した自転車。それがDOPPELGANGERなのです。