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国際テロ〈上〉 (新潮文庫)

価格: ¥820
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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酷評やむなし ★★☆☆☆
 トム・クランシーも9/11テロの犠牲者かという気になってきた。
 その心は、テロ以降、軍関係者への取材が厳しくなったのかなぁと。
 そうでもないと、ディテイルにこだわらず、意味のないだらだらした記述をクランシーがすることの説明が付かないような気がする。
 特に電話やメールの盗聴と言った興味の分野であるだけに、インサイダーな情報が欲しかったところだ。

 本書は、9/11の同時多発テロ以降の話である。
 読者にこれまでのことを思い出させようとするかのように、会話の形を取って、ライアン・シリーズを思い出させる努力がくどいぐらい行われる。
 下手な脚本家が書いた脚本のように叙述的過ぎて、説明のためだけにあるような会話が続く。
 ただ、その中で、ライアン・シニアの大統領時代とその後、ロビー・ジャクソンの暗殺等の驚愕の事実が明らかにされる。
 
 この本で取り上げられる組織は、金融会社の外見をとった「ザ・キャンパス」という、国際テロへの対抗組織である。
 CIAやNSAの情報から独自に判断し、国際テロの脅威を中立化する役目を負っている。
 ジャック・ライアン・ジュニアをはじめ、彼の従兄弟達が、意図せずここに参集し、持てる才能(本当に才能があるのかどうかは疑問だが)を発揮して、重要なミッションを執行する。
 ただ、繰り返しだが、冗長な記述が蔓延しており、本当にスリリングなのは、ショッピングセンターでの銃撃戦シーンぐらいであろう。正直、この後、どういう展開になるのか心配である。
トム・クランシーの終焉 ★☆☆☆☆
本作品の詰まらなさは、ここ数年読んだ小説の中で群を抜いております。

どうやら、トム・クランシー氏の作家としての才能は既に枯れ果てた様です。

とにかく前置きが長く、彼独特のタカ派の長い長い主張が見え隠れし、そのくせ
読んでも読んでも全然話が進まず、読み続ける事自体が非常に苦痛に感じました。

そしてようやく話が進んだかと思えば、何と言うヒネリも全く無いオチの軽さ、
発想の単純さに呆れ果ててしまいました。

『レッドオクトーバーを追え』や『容赦なく』『レインボーシックス』などにあった
躍動感やハラハラドキドキ感など、ここには皆無です。

個人的にはオプセンターシリーズで、トム・クランシーのブランドを失墜させ、
最後、彼に残っていた「ジャック・ライアン」の【銘】すら、この作品で
汚してしまったと思います。

トム・クランシー・・・残念です。
トムクランシーありがとう、そしてさようなら ★☆☆☆☆
「レッドオクトーバー」以来楽しませてもらいました。最近の戦争3部作も、新たな意味を見つけて考えを切り替えました。本作は、さらに変化の度合いが大きくついにわたしの許容範囲からはずれてしまいました。話にでてくる「ジャック・ライアン」の名も頭の中に形成されたイメージにむすびつかず、クランシーの作品とはさっぱりわかれるときとがきたのだなおもいつつ最後のページを閉じました。
浅薄で幼稚な駄作 ★☆☆☆☆
クランシーは終わったな、というのが率直な感想です。

金と権力と暇を持て余した資産家達が、CIAや軍などの公式な政府機関でテロを撲滅できない現状にムカついて、私的な秘密機関を立ち上げ、NSAやCIAからゲットした机上の情報「のみ」に基づいて、合衆国を狙ったテロに関与していると「思われる」人間達を暗殺してまわるというファンタジー小説です。

暗殺者となる主人公の若者二人は、テロを起こすイスラム原理主義者を「狂信者」と罵倒する一方、自らが手を染める暗殺を「世界から悪を排除する神の御意志」と独白します。その独善的で倒錯した思考論理には絶句です。ある意味、現実のアメリカ合衆国が振りかざす独善性を具現化したような主人公達です。

この神に祝福された主人公達は、組織の潤沢な資金を湯水のように散財し、ターゲットが潜伏する国まで国際線のファーストクラスで移動し、現地で最高級ホテルのスイートルームに宿泊し、高級レストランで食事をとり、ポルシェのレンタカーを乗り回しつつ、セレブなヨーロッパ暗殺紀行を繰り広げます。そして肝心の暗殺は、神の祝福による信じられないような幸運が続いて、渋谷センター街のナンパよりも簡単に成功していきます。この幼稚で浅薄なプロットには失笑を禁じ得ません。

過去の『名誉の負債』、『レインボウ・シックス』、『大統領命令』あたりまではとても興奮して読めたクランシー作品ですが、この『国際テロ』はとても同じ作家が書いたものとは思えません。

本来は星ゼロ個にしたいところですが、いちおう最後まで読めたので星一つオマケします。
アメリカ合衆国版・【必殺仕事人】ですね ★★★★★
あくまでも「娯楽作品」として読むのであれば、痛快だろうと思う。
今までも現場の工作員の苦悩と抑制とか、こういう場面が多かったが

「法や国家が裁けない人間を、身分を偽った必殺仕事人が(世直し)のために最終決着(コロス)する。」

よほどアメリカは病んでいるだなと、実感。
正義感も行き過ぎれば、こうなっちゃうんだろうと。

ちなみにトム・クランシーの小説って結構の確率で現実化していたりするから、、「キャンパス」も存在したりして(笑)

娯楽で楽しんでね。