樺太と千島列島は今でも日本の領土?
★★★★☆
「県境&境界線」の第2弾である。
第1弾では、廃藩置県後の歴史をひもときながら、
日本各地の飛び地や境界線未決定地などの興味
深い事例を紹介していた。
第2弾の本書では、平成の大合併や埋め立てなど、
現代に生じた飛び地、未決定地などを主に取り扱っ
ている。資料(地図)が豊富でわかりやすい。
一番驚いたのは、現在の地図でも、樺太中央部と
千島列島最北端に国境が書かれており、手続き上、
樺太南部と千島列島はロシアの領土になっていない
という事実であった。