人間(妖怪?)模様が面白かった!
★★★★☆
薬屋ファンなら、あのリベザルがどの友達をどう裏切ったというのか、とても気になっていたんじゃないかとおもいます。
今回の件で、知っている人間を前にすれば、リベザルの中味はやっぱり素直なままだと安心しました。
ただ、シリーズ全般的にどうも人殺しの動機がいまいち納得しがたい事が多く、今回もそうでした。
それに、リベザル達が頑張っているため(←これ自体はいいんですけど)、最後秋の謎解きがなかったのはちょっと残念でした。
リベザルと一緒で、秋によって不思議が解明されるのを見るのが大好きですので。
秋の力の凄さを知るエピソードも含まれわくわくするし、ある登場人物の謎も明かされるし、懐かしい人物の内面も分かるし、是非とも押さえておきたい本です。
結構不思議系のタイトルが多い作者さんですが、今回は一番内容と合っていると思いました。
相変わらず美しい。だけど…
★★★★☆
待ちに待った新刊!
相変わらずの高里さんワールド!でした。
ただ、ひとつふたつ気がかりが。
引き込まれる感が薄かった。薬屋シリーズは、いつもぐいぐい引っ張られて一気に読みたくなるものですが、なんだか読んでて現実に戻る瞬間があり、読むのが辛かった。
驚きも少なかった。
加えて、正直。
リベザル好きな方はすみません。
彼、泣きすぎです。
確かに今回過去に関連した話だとしても、ひとつ行動する毎に泣く、もしくは涙を堪える、赤くなる。
彼らがいなくなりしっかりしたなあー!と感心してたのですが。
彼らが戻り、心情に変化もあるでしょう。
でも成長が見られない。
端々で感じさせるような文章はありますが、ただ強がっているだけにしか見えません。
確かに妖には瞬きほどの時間でも、七年も経ったのだからもうちょっと…と考えてしまいました。
でもいつもと流れが違い、新鮮でした。
相変わらずの空気の作り方で、感服です。
でも期待しすぎたかな?と悩んでしまいましたので☆4つ。
透明な空気
★★★★★
新書新刊、お待ちしておりました…!
冒頭から、秋の登場で透明な空気を感じることができて、嬉しいです。
秋・座木・リベザルが、2部3巻目にして収まるべき場所に収まった気がいたします。
沢山のエゴや汚さで溢れた人間世界。
そんなドロドロしたものを、いつもラストで透明な水に代えてしまう秋のセリフが印象に残ります。
タイトルの ダウス=暗闇 が、ラストでどうなるのか…個人的には、次巻の発売が待ち遠しくて仕方がありません…!(お話はいつもどおりきちんと完結しております)