このアルバムのトラック・リストは、まるでニューメタルの人名辞典のようだ。チャートに必ずランクインするゴッドスマック、クリード、ニッケルバックの新曲はあるし、システム・オブ・ア・ダウンの激しいオーケストラ曲<4>、セヴンダストの鮮烈な<13>、ニッケルバックがロック魂むき出しのしゃがれた神経質な声で歌う<6>は、一度聴いただけで強い印象を残す。クリードの5分におよぶ曲<5>は、彼ららしい媚びない音色のバラードで、間違いなくファンを喜ばせる1曲だろう。また、まっすぐでギターのきいた<10>を披露した新人バンド、12ストーンズは今後の活躍が多いに期待できるし、フローの重厚で疾走感あふれる<8>は、インジェクティッドのスリリングな<14>のように必ずヒットすることだろう。ゴッドスマックとマッシュルームヘッドはこの映画のために特別に曲を提供したので、ただでさえ“映画音楽的”なサウンドが、スクリーンのアクションに合うようさらにチューニングされている。
   ハムナプトラ・シリーズの第3弾とも言えるこの映画がすぐに人々の記憶から消え去ったとしても、サントラの方は時間の風化に耐えるだけのものを十分に備えている。（Katherine Turman, Amazon.com）