珍しく「不出来な戦争もの映画」。大戦中の映像と現代の映像とを組み合わせる構成の多用がよくない。
★★☆☆☆
「ナチスの贋札」の派生系の作品ともいえる。
第二次大戦中に連合国に追い詰められるナチスは大量の贋札を作り、連合国の経済を麻痺させる作戦を展開。
それを阻止すべく連合国は贋札計画の首謀者であるナチス将校を拉致すべく、オーストリアの山荘に特殊部隊の隊員を送り込む。
潜入しているという二重スパイが流してくれている情報のおかげか、アッサリと将校を拉致に成功。
隊長は負傷したものの、後は迎えの飛行機で帰還するだけだった。
だが、「エリート部隊」のはずの不良隊員数名がナチスの贋札を押収して自分のものにすることを提案。
敵の援軍が来るかもしれない現場に引き返そうと提案する・・・・・・。
作品の構成として、冒頭とエピローグに大戦中の実際の映像を流して背景を説明するのですが、白黒画像ということもあり
本編のカラー映像との組み合わせが良くない。
欲に駆られてのこのこと敵のいる場所に戻った挙句の果てに捕まり、射殺されそうになる馬鹿な兵士たちが
二重スパイによって助けられる都合のいいてんかい。そして、脱出の飛行機が飛び去ったと思ったら
物語は唐突に終わる(え?)。
後は延々と大戦中のその後を語る映像が垂れ流し。いや、主人公たちはどうなったかが知りたいのであって、
その後の世界情勢を学びたいわけではないんですけど・・・・(汗)。制作サイドは分かってないな。