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氷面鏡 (キャラ文庫)

価格: ¥596
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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成長の話 ★★★★★
だいぶ前に発売された本なのですが、今だ手元にあって何度か読み返しています。
自分が見城(攻)に近い年齢だからなのか、子供を救ってあげたいという気持ちに共感でき、
また自分の内面を語る見城の言葉が私自身の核心をついてしまってしょうがないのです。

私は双子がくっつかなくてよかったなと思いました。
双子が体の関係になってしまったのは、恋愛感情からではないのだから
成長とともに視野が広がり、2人は楽に生きられるようになっていく。
そんな過程を大人が自分の経験、弱さ強さをさらけ出す事で
支えになっていくという、わりと静かな話だと感じます。

暴力的なシーンは、それほど痛いと感じませんでした。
陸(兄)の内面が汲み取れるように書かれているので、
どうしたらいいのかわからないという気持ちの表れであって
彼は方法を知らないだけなんだと。
そして見城が双子に関わったから、陸もどうすべきかに気付けたわけで。

続編が出るとするならば、陸を幸せにしてやってほしいし、
お母さんの思いも書いて欲しいです。
この本の表紙の、右側…幸せな顔の陸を見たい。
攻めの魅力がわからない ★★☆☆☆
陸という双子の半身と大人で包容力のある見城のふたりが攻め。
最終的には見城とくっつきますが、
性行為の回数、喧嘩の回数、描写の多さ、どれをとっても陸×郁だったからか
陸に同情してしまい、オチに納得できませんでした。
陸と郁でハッピーエンドにしてほしかったです……
兄弟もの・・ ★★★☆☆
兄弟モノ・・好きですが、このお話はちょっと好みではなかった。
見城より、ずっと陸のほうがいいと思うのになあ・・郁はちょっとファザコン入ってる?
願わくば、離れてみたらやっぱり陸が好き!になって欲しいと思いました。
双子×双子・・・・兄弟というインモラル ★★★★☆
陸(兄)×郁(弟)時に郁×陸というリバ兄弟(';')
兄弟で同性でと2重でタブーを犯す陸と郁
特殊な環境で育った2人は、体を重ねることに疑問を持つこともなく、快楽に溺れてインモラルな日々に耽っていたのですが・・・
郁が自分の過ちに気付くことから物語が分岐していきます
自分でしてしまったことへの取り返しのつかない恐怖や葛藤から逃れられない現実があり…
そんな時、偶然知り合った大学講師の見城(35歳)に、同時に惹かれていく自分がいて、双子の亀裂はどこまでも深まります
弟に対する常軌を逸した執着、暴力的なまでの愛、水原さんだけに、そういうシーンも登場しますよ!
お道具が苦手な私は、「ギェエエエ、イヤ〜」と思ってしまいましたが、ここ最近の水原作品とは少し毛色が違う仕上がりになっていたなというのが正直な感想です
打たれ強い受キャラを書くことの多い水原さんですが、今回もそういう点では共通していましたが、前向きに問題を解決しつつ生きていこうとする郁の姿勢は読んでいて引き込まれました
個人的に、陸のその後が気になるので、もう少し続きが読みたいです!
るいすさんの絵が、作風に非常にマッチしていましたよ
全体的に静かで淡々としていますが、激しい狂気も含んだ作品でした