「Google App Engine 入門」となっていますが、一般の人が抱く「入門」よりは少しレベルが高く設定されています。
前提としては「Pythonはコーディングできる」というレベルです。
あとMacOS Xをベースとして内容が書かれているので、Windowsユーザーにはコマンドが多少見慣れないところなどがあります。
もし「App Engine 入門書」を探すなら、別の本が良いでしょう。
別の「App Engine 入門書」を一通りやってからこの本に取り組むと、分かりやすいです。

内容の大半は「Kay Framework」の紹介となっています．
Kay Frameworkそのものは、App Engine 用に最適化されたMVC構造となっていて慣れてくると使いやすいです。
しかし紹介されているバージョンが既に古くなってしまっていて、現在のKay Frameworkと少し書き方が異なる部分もチラホラ。
”Kay Frameworkを使うときの参考書”とするといいかもしれません。
噛めば噛むほど味が出る「スルメ」みたいな本です。

他の人も書いてますが，間違いが多い。情報が古い。その上，Webで読めることしか書いていません。
こんな内容でお金を取ろうと思うのか。同人誌にでもすればよいのに，という酷い書籍でした。
あと，この本を書いた人たちに，開発などの仕事を頼むのは絶対にやめておいた方がいいです。

他言語でのプログラミング経験はありますが、Python/GAEは未経験という状態で購入しました。

まず、Pythonの記述についてですが、サンプルソースに間違い・記述の漏れが多く、そのままコピーしただけではエラーになるものが多いです。
このあたり、Pythonの記法に詳しくなかったので、少し時間がかかりました。
メソッドの呼び出し方が違う、import文が足りない、といったところだったので、ぐぐればなんとかなるレベルでしたが・・・。

ある意味、最初からトライアンドエラーで調べながら進める、ということができたので、単に本を読んでソースをコピるだけに比べると理解が深まりましたが、書籍としての評価は下げざるを得ません。

Pythonの文法はある程度わかっていて、GAEの簡単な部分を学びたいのであれば購入もありかもしれませんが、あまりオススメはできません。

動くソースコードが記載されておらず、ところどころ、誤記があるので、そのまま映してしまうと動きません。
せめて、ウェブ上に（動く）ソースコードがあると良いと思います。
PHPなどのデバッグのしやすい言語に慣れた方や初心者の方にはきついと思います。