ヘタレな主人公
★☆☆☆☆
前作が良かったので手に取ったが・・・
20歳の大学生。旅行サークルに所属しているが、お目当ては彼女。
こんな男のところに、可愛らしい女の子が訪ねてくる。親類の伯父様に妻になれと、いわゆる押しかけ女房である。
据え膳にというわけか、早速関係するのだが、一夜明けて「さっさと帰れ!おれには、彼女がいるんだ」
押しかけ彼女に対して、思いやりのない。また、彼女もそれを期待していない風にも見える。
これがズルズルと引きずっていくのだ。
こういう軟弱で、不真面目で節操のない「優男」と献身的な彼女。どんな展開になるのかとも思うが、あまりに浮世離れしすぎている。
こうした作品には「節度」が有ってもいいと思う。
相思相愛の関係はいつ?
★★★★☆
【ゆうな】という彼女持ちの大学生【タケル】の前に突然現れる許嫁【まりあ】と始まる同居生活ラヴコメ……と書いてしまうと他に書くことが無くなってしまうくらい、ストーリー展開に捻りはあまり無く、女性像の作画も前シリーズ『ガラスの女神』を彷彿とさせる既視感があるものの、まずまず安定印の朝森作品と言えよう。両ヒロインがまだ主人公との関係には気付いておらず、割と仲良くなるのも、ヒロイン同士の関係としては前シリーズに似ている。
今回はとりあえず始まりましたという感じで大きな展開には至っていないが、現状としてイマイチ物語に入っていけないのは、タケルの気持ちがゆうなに向かったまままりあと体を重ねるシーンが多いため、まりあが代用品に見えてしまう不憫さがあることと、これによりタケルのヘタレさが際立っていることである。もっとも、健気で一途なまりあの、純真無垢で一直線な想いがタケルの心のドアを少しずつ開けていく物語であろうことは確定的なので、これから縮まっていくと思われる2人の距離をお楽しみとする余地は充分に残っている。とすると、レビュータイトルに冠した展開はやはり最後までお預けということか。前シリーズでは最後に入れ替わった形で恋が成就しなかった対抗ヒロイン(本作ではゆうなの役どころ?)が、最終的に不憫な役を背負ったものの、実に潔く気高い「いい女」を見せたことで溜飲を下げたが、今回はどうなるかに期待したい。今のところは、そこまでさせるほどの「いい男」でもないタケルの成長も見られるとなお良いと思う。余談だが、女性のシンボルたる、いわゆる「マリア様」のイメージ描写は面白いアイデアだったので続けてほしいところ。
ありがちな展開だけど
★★★★★
二十歳になった日の夕方に彼女かと思いきや玄関には許嫁が現れて、片思いの彼女のことが気になりつつも許嫁との同居生活が始まる話です。サークルで気になる彼女がついに主人公の家に来ると思っていたが、前日のコンパで飲み過ぎてすっかり寝過ごしてしまった主人公。そこへ現れたのが主人公の許嫁が現れました。爺さんが決めた許嫁らしく受けいれられいけど、体は受けいれてしまう主人公(良くあるパターン)、許嫁として誠心誠意使える許嫁。話の展開でやや強引に肉欲関係に持っていく所がありますが、青年コミックだと言うことで割り引きましょう。女性の容姿。顔などは流麗に描かれています。著者の拘りでしょうか、著者の作品の女性のヒップが非常に大きく描かれています。今後の展開も判るようですが敢えて期待します。