女性にもぜひ読んでもらいたい
★★★★★
読んでて久しぶりに当たりだなと思いました。読みやすく他人に薦めたくなる本です。
タイトルはおっさんが読みそうな感じですが全然そんなことはなく、ファッションとは何かという事が書かれていました。私自身もあまり服装に興味がなかったのでドキッとさせられる箇所が何か所かありました。今度の休みは久しぶりに買い物行ってこようと思います。
ファッションとはなんぞや。着こなしとは何か。そんな疑問を持っている流行にうとい男性はもちろん女性にもおすすめです。
服装を変えていくのは、人格を作り上げていくということでもある
★★★★★
服装は、単に寒さをしのぎ裸体を隠すだけではなく、その人の社会的地位や、世の中に対するスタンスを表示するものだ。
着ているものを見れば、その人がどういう人間なのかはだいたいわかる。それを見てつき合い方を判断するのだ。だから、こういう事を表現したいというターゲットを決めて、それにあわせて服装を決めていけば、自分の印象だけではなく、できる仕事も変わってくる。
一方で、服装からはからずも見えてしまうその人の性格というものもある。丸顔をすっきりシャープに見せたいのなら、胸が深く開いた服を着ればいい。しかしわかっていても、「みだら」に思えてしまってそういう服を着られない人がいる(第9章)。その人が似合う服に変えていくのは、だから人格を変えていくということでもあるのだ。
たかが服装だが、見た目に気を遣うということは、その人の社会に対する姿勢そのものなのである。
エッセイとしては楽しめる
★★★★☆
「社長、その服装では説得力ゼロです」というタイトルは全然本書にフィットしていない。社長や管理職などハイクラスな人にターゲットを絞っている本ではなく、職業人の服装に特化して語った本でもない。また、本書を読んで、即効性のあるコーディネートの実践ヒントを得られるわけでもない。
なので、本書は「ビジネスにプラスになる服装選びのために、そのノウハウを知りたい」というような人には向かない。
また、コーディネーターとして働いている中で仕入れた「業界の裏話」のような興味本位の話も載っていない。
本書は、むしろ服装(多くの部分は女性の服装)に関する軽いエッセイとして読めば、「ああ著者は服装についてこんなふうにとらえているんだな」と興味がわいてきて、それなりにおもしろい本です。なかなか文章も上手で、著者のスマートな優しさが感じられる本だと思います。
主に女性向けスタイリストのエッセイ
★★★☆☆
題名からすると、管理職に対する服装のノウハウ本のようだが、内容は、スタイリストが過去の主に女性の服装に対するアドバイス経験を綴ったエッセイ本である。
管理職のかたには男性が多いと思うが、参考になると思って読むようなものではない。
男性の服装に関することは7章あたりに書かれているが、最初から仕事仲間の40代男性からの服装の悩みに「悩むほどの格好なんか、いつもしてないじゃない」と答えていることからも男性のビジネス服に対することには、無関心なことがわかる。
その後のアドバイスも的が外れている。この方には男性服のアドバイスは遠慮していただきたい。
女性用の服のアドバイスに関する読み物としては、面白いかと思う。
世のサラリーマンに読ませたいけど…業界人向けでしょうか
★★★★☆
ファッションについて、自戒ともなる一冊です。
著者が女性ですので、女性の管理職についての記述が有りますが、はっきり言えば「親父さん」に対する記述をもっと痛烈に盛り込んで欲しかった部分も有ります。
しかし、本書でも自身のファッションに対する自省を感じさせる点では充分備わっているかと思います。
「サラリーマンにもスタイリストが必要」というのは的を得ていると思います。ある予算でビジネスファッションを一新したビジネスマンのことが書かれています。
男の自信と思い込みは紙一重なんです…若い頃から思い入れの有るブランドに固執したりとか、捨てられないジャケットが有ったりとか…。
「美人の十戒」については、女性でなくとも身につまされる思いがします。私も脱線しない様、心に留め置きます。
本書を読んで、自分が子供の頃を思い出しました…今の時代のように既製服が溢れかえっていた時代ではなかったような気がします。自分の母親は服飾雑誌を買い込み、
紙で型を作り、洋服を作っていました。
確かに、少しマエの時代のように、ファッションが時代をリードする状況じゃなくなったかもしれませんが、自分なりに、より似合うファッションを探求してレベルアップしたいと
思います。
ファッションは、その人の全てですから。