クリント・イーストウッド演じるバウンティ・ハンター（賞金稼ぎ）が、保釈金を踏み倒して逃げた人妻（バーナデット・ピータース）を捕まえたものの、彼女の子どもが極右グループに誘拐されたため人妻に手を貸すという物語。全体のトーンが定まらず、時間が長いわりにまるで記憶に残らないコメディーである。イーストウッドを超一流に押し上げた『許されざる者』より前の、出来不出来が激しいイーストウッド作品を愛する根っからのファンのための作品といえよう。本作品（1989年）に近い時期のイーストウッドの名作といえば、『タイトロープ』、『ダーティハリー5』、『ホワイトハンター ブラックハート』があげられる。一度観れば十分ともいえるこの作品（監督はイーストウッド作品に常連のバディ・バン・ホーン）には、当時まだ無名だったジム・キャリーが端役で出演している。（Tom Keogh, Amazon.com）