曲によっては、「こりゃアメリカン・ハードロックだろ?」とか、林の歌詞が再び英語詞に戻って、しかも独特の諧謔があふれていることに驚いたりとかするヤングなリスナーもいるかもしれない。しかしだ。社会派なテーマや、期待されるバンド像を演ずることもやり切ったからこそ、この愚直なまでの「ロック大好き!」な楽曲群が愛しく響く。思わず年がいもなく当てのないドライヴなんかしてしまいそうな勢い。(石角友香)