ブロンド・ライフ [DVD]
価格: ¥2,090
アンジェリーナ・ジョリーは興行面でヒットを飛ばせると証明したのがこの『ブロンド・ライフ』、コメディー初挑戦のジョリーが魅力的な演技を見せ、上出来なラブ・コメディーになっている。ジョリーの役はシアトルのTV局のレポーター、レイニー・ケリガン。名声にあこがれている(自分に自信がなく、称賛されたがっているともいえる)レイニーは同僚のカメラマン(エドワード・バーンズ)を快く思っていないが、彼のほうでは、脱色した金髪をきっちりセットし、パンケーキで化粧した外見の下にレイニーが女性としてすばらしい内面をもっているのを見抜いている。ホームレスの街角の預言者(トニー・シャローブ)からもうすぐ死ぬと言われたレイニーは、人生の優先順位をだんだんと変えはじめ、カメラマンと心を通わせ、カメラの前に酔っ払って現れ(この失敗は結果的には彼女のキャリアに有利に働く)、キャリアにも恋にも今まで感じたことのない自信を見いだすようになる。
よくありがちな軽い娯楽作品だが、ひたむきかつ誠実にテーマを扱うことにかけては定評のあるスティーブン・ヘレク監督(『ロック・スター』『陽のあたる教室』)は、今回のテーマにもいつもと同様に取り組み、ジョリーのはつらつとした魅力とバーンズのさりげない感性とがうまくとけあった作品に仕上がっている。監督としてはジョ-ジ・キューカーやビリー・ワイルダーに及ばないにしても、ヘレク監督は、それほど陰気ではない予言に秘められた、必ずどこかにあるはずの抜け穴を見つける方法には詳しいとみた。(Jeff Shannon, Amazon.com)