黒人ギタリスト、ヴァーノン・リード率いるリヴィング・カラーの復活アルバム。1980年代後半にミクスチャー・ロック・シーンを代表するバンドとしてヘヴィ・ロックとファンク、ヒップホップを融合させたサウンドで人気を博し、“黒いレッド・ツェッペリン”とも呼ばれた彼ら。本作ではエレクトロニクスやドラムン・ベースも取り入れるなど、時代とがっちりクロスオーバーしている。奇をてらうことなく曲の良さもアピール、AC/DCの「バック・イン・ブラック」、ビートルズの「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」など、カバー曲も充実している。（山崎智之）