ここ1年のドキュメントであった「パ―プルムカデ」「My Song」「夢」「リアル」といった曲群の音像はバラバラだし、アルバム冒頭では従来なかったガレージバンドの如きアンセム「実弾」が思いっきりカラ元気で鳴らされる。ラストでは「愛しかないとか思っちゃう ヤバイ」なんて、前向きというには余りにも破綻しているリリックをつむぐ。でも整理されてなくて当り前なのだ。後は、聴いたアナタが自分を生殺しにするか否か、それだけだ。(石角友香)