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炎情―熟年離婚と性

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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「快楽」の続編です。 ★★★★☆
 「クロワッサン」誌でお勧め書籍として紹介されていました。既に前作「快楽」は読んでいたので、二番煎じなのかなと思いつつ手に取りましたが、前作を更に掘り下げた、充実した内容です。「快楽」が問題提起と概論なら、「炎情」は具体的事例を挙げながらの各論展開。他の方が「快楽」を読んでから読むべきと書かれていましたが、その通りだと思います。きわどい内容なのに、良識的な工藤節ゆえ、読んでいて安心感があります。
 このテの問題に興味をお持ちの方ならご存知でしょうが、同じジャンルの書き手として、他に亀山早苗さんがいます。40代の彼女の鋭い筆致が、同世代のまだたぎるような激情が引き起こす悲劇をえぐるのに対し、工藤氏の語り口には、ナイフのような切れ味はないけれども、人生の終着駅に近づいた人の、円熟した落ち着きと温かみがあります。
 
 隣の芝生は青く見えますが、自分だけが特別に不幸ということはなく、皆それぞれ悩み苦しみを抱えて、傷つきながらも生きている。今与えられているものに感謝しよう。そう思わせてくれる本です。
「快楽」を先に読んだほうがいいかも ★★★☆☆
世間でひそかに話題になっているような作品で気になってはいた作品でした。とうとう読むことになりました。世間で言われているほど、ショッキングな作品ではないというのが読後感です。世間での評判はマーケティング上、この性と熟年離婚の関連の部分が肥大化されて伝えられているのでしょう。たしかに性は重要な一面であります。それを通じてしか伝達されないものが人間の間には存在するからでしょう。でもこれは重要な一面ではあるが全てではないという単純な真理は、この作品に含まれた様々なストーリーの描写を通じて著者によっても十分伝えられています。ここに呈示されているのは様々な人生の形です。時代や育った環境を反映して、その発現形態は様々です。面白くもあり、悲しくもあり、グロテスクでもあります。でも、ノンフィクションとう形態ながらも、どこまでが「真実」なのかは本質的に不明です。この作品は、あくまでも現代における変貌した価値観を投影した解釈と暫定的なprescription以上のものではないと思われます。人間は自分を振り返って他者にそれを伝達しようとするときには必ずdramatiseの作業が介在してきます。そして時間は経過します。人間のdramatiseと再解釈は永遠に続いていきます。これが生きるということなんでしょう。「男性と女性は違う」とよく言われますが、本書にでてくる様々な登場人物の行動と心情の吐露は必ずしもそれを裏付けるとは思われません。どちらも同じような衝動に促されて同じような行動を繰り返していきます。もっとも中には典型的な「九州男児」のようなパーソナリティも例外的に出てきますが。どの男性も最終的には、次のステージに向けて進んでいきます。もっとも、ほとんどの場合、そこで陽があたることはないというのが真実ですが。ただ、男性と女性の体と生理はたしかに決定的に違うようです。そしてそれを支えるのは、もしかしたら「生」に対するオプティミズムの有無なのかもしれません。
熟年男性にとっては怖い現象・本 ★★★☆☆
熟年離婚を扱った本だが、それを性的問題から捉えている点が特徴。従来の熟年離婚と言えば、定年退職した夫が妻に「濡れ落ち葉」として付き纏う構図が取り沙汰されたものだ。本書は40〜60年代の熟女にインタビューした結果に基づいて書かれている。

その結果は、上述の通り、むしろ性的不満が原因と言う。「女性は幾つになっても"女"として扱われたい」との主張が強く打ち出されている。これは一般に、表に出て来ずらいデータであるし、インタビューの対象者が恣意的に選ばれている可能性もあるが、真実の一端を示しているとも言える。熟年男性にとっては怖い現象・本である。
豊満熟女の心の内 ★★★★★
更年期を迎えた熟年女性のリアルな性の実態と離婚の真相。