プライマリケア医に便利な本
★★★★☆
大学教授から開業医まで27人の小児科医による分担執筆ながら、比較的統一され、読みやすい(最近の若手小児科医は親の心理も十分配慮して診療しているようである、昔の開業医はひどかった)。全ての実地医家におすすめ。乳幼児、小児によくある14の症状(発熱、けいれん、血便、ヘルニア、頭部外傷、中耳炎など)の診断、対応、薬剤の使い方、鑑別診断、ピットフォールなどをエコーやレントゲン写真の図入り、具体的症例を提示しながら紹介。子供の心理、予防接種、家族への対応、育児支援、行政や福祉との関わりなど、今までの分厚い教科書には書いてなかったことも載っている。コンパクトサイズだけに診療室に常備しておきたい一冊。