タイトルがすべてを物語っているように、情熱的なラブソングで占められた、トニのサードアルバムだ。
   前2作ではベイビーフェイスがアルバム制作の主導権を握っていたが、今作ではトニ自身も積極的にプロデュースに携わっている。プロデューサーやゲストもベイビーフェイスを筆頭に、ロドニー・ジャーキンス、レフトアイ（TLC）、ダイアン・ウォーレン&デヴィッド・フォスターら、R&BシーンのVIPが顔をそろえている。ヒットナンバー<1>をはじめ、さすがの布陣が顔をそろえ、高いクオリティを実現している。しかし、R&Bへの情熱がほとばしり、円熟味を増すトニのボーカルがとにかくすばらしい。（葵 文吾）