インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Dub Room Special [DVD] [Import]

価格: ¥1,222
カテゴリ: DVD
ブランド: Eagle Rock Ent
Amazon.co.jpで確認
   本作『Dub Room Special』の目玉は、故フランク・ザッパ率いる2つのまったく異なったグループによるライヴ・パフォーマンスだ。現代音楽界最大の多作家にして、もっとも分類困難なアーティストの数少ないDVD作品だ。1993年に亡くなったザッパには、常に二面性があった。たとえば、シリアスな作曲家 / ミュージシャンであると同時に口汚いお坊ちゃん、あるいは、革新者・聖像破壊者・煽動家であると同時に子どもっぽいお笑い芸人、という具合に。どちらの顔も、本作で見ることができる。ステージの上と下で繰り広げられる悪ふざけもたっぷりと収められているが、それ以上に深い印象を残すのは、やはりザッパの音楽だ。2つのパフォーマンスのうち最初のものは、「A Token of His Extreme」と題された1974年度作品。ジョージ・デューク(キーボード)、チェスター・トンプソン(ドラム)、道化役のナポレオン・マーフィー・ブラック(木管)、ルース・アンダーウッド(マリンバ)、そしてギタリストを務めるザッパという布陣で、「Montana」、「Florentine Pogen」、「Inca Road」などが演奏される。いずれもザッパの一風変わったユーモアのセンスや、驚くほど複雑で前衛的な作風を示す楽曲群だ。ザッパのバンドの中ではこの顔ぶれがベストであり、ザッパの演奏を記録した映像の中では本作がベストである。2番目のパフォーマンスは、1981年のハロウィーンに行われたものだが、内容は今ひとつ。ミュージシャンたちの腕前は、最初のパフォーマンスの面々と比べると大幅に落ちるが(例外は超人級ギタリストのスティーヴ・ヴァイ)、かなりのものだ。しかし、楽曲の出来が芳しくない。全体の流れも、ヴァイとイカれたグルーピーとの会話を讃えたおバカな曲「Stevie's Spanking」でぶち壊しになってしまう。その他、ブルース・ビックフォードによるストップモーション・クレイ・アニメ(2003年にリリースされたザッパのDVD『Baby Snakes』でも全面的にフィーチャー)は気が利いているが、新鮮味に乏しい。イタリアの“ジャーナリスト”であるマッシモ・バッソーリを登場させる趣向にも首をかしげたくなる(バッソーリの最大の才能は鼻をほじることらしい)。古臭いドキュメンタリー「Valley Girl」には、ザッパの娘であるムーン・ユニットが出演しているが、果たして本作に収録するだけの価値があるのか疑問だ。(Sam Graham, Amazon.com)