マイアミ・サウンド・マシーンのリードヴォーカルとして数枚のアルバムをリリースした後、主役の座へと一歩近づいたグロリア・エステファンが発表したこのアルバムで、大成功した。トップシングル10曲のうちホットなラテン系クラブナンバー「Rhythm Is Gonna Get You」、「1-2-3」や、甘く胸を打つバラード「Anything for You」「Can't Stay Away from You」のなんと4曲も収められている。アルバムが発表された1987年は、彼女が今のような自信とカリスマ性に満ちたシンガーに成長する前だった。技術的には当時の古臭さを帯びているものもいくつかあるが、全体的には注目に値する魅力と活気をもって自分を主張し始めたアーティストの心意気が感じられる。