Time after time~花舞う街で~
価格: ¥1,000
80年代のアメリカン・ポップスを彷彿とさせる音楽性を志向してきた彼女だが、この曲では、どこか和の空気を感じさせるメロディが印象的。しっとりと聴く者の心を温めていく旋律は、イノセントな声と美しく溶け合いながら、胸にぐっと迫ってくるノスタルジーを形作っていく。その音像は、彼女の新しい魅力を伝えていると思う。また、「初恋」をテーマにした倉木のリリックも、秀逸。どんなタイプの曲でもなめらかに歌いこなすことのできるボーカル・センスはもちろん、作詞家としての完成の高さをじゅうぶんにアピールするナンバーといえるだろう。(森 朋之)