原案はクエンティン・タランティーノだが、ストーン監督はここで原色やモノクロを多用したイメージショットの羅列と、75曲もの音楽のコラージュによって、一種悪夢的な映像を見事に構築することでオリジナリティをかもし出しており、その作風は彼の次作などにも大きく反映させることになった。犯罪者ばかりではなく、マスメディアにきちんと批判の眼を向けているところも、実に彼らしい。ヴェネツィア映画祭審査員特別大賞受賞。(的田也寸志)