プロデュースの大部分をスウィズ・ビーツが担当しているという事実に尻ごみするリスナーもいるかもしれないが、ヘヴィさを増したボトム・ベースと極上ネタの使用によって、いつもの安っぽいサウンドはうまく改善されている。そしてプロデューサーの健闘に応えるかのように、キャシディは驚くほど多岐にわたるトピックをじょう舌に展開する。ファースト・アルバム特有のぎこちなさも、ここでは魅力的だ。キャシディのアグレッシブなフロウと、陳腐な話題をピリリと辛口で料理できる手腕のお陰で、ネリー風の「I'm Hungry」のような一段落ちるトラックも、安易に早送りするわけにいかない仕上がり。(Rebecca Levine, Amazon.com)