切ないラヴ・バラードは、過去のイグレシアスのアルバムで大きなウェイトを占めていたが、今回は最小限に抑えられている。ファースト・シングル曲「Addicted」にしても、売りとなるのは壮大なコーラスで、周り中から大合唱を呼び起こしそうな雰囲気に仕上げられているのだ。「The Way You Touch Me」、「Break Me Shake Me」、「Free」、「You Rock Me」をはじめとする収録曲の数々は、地響きを立て、光り輝く。これらを支えるイグレシアスのボーカルは、セクシーさはそのままに、一段と成熟しつつある。
『7』では、音楽が彩り鮮やかに織り成されていく。珠玉のようなチューンを1度耳にしただけで、少なくとも2、3回は口ずさみたくなるはずだ。さあ、思いっきり楽しもう。(Joey Guerra, Amazon.com)