簡単な言葉でわかりやすく書かれています。
とても役に立ちました。統計の数式とかはちょっと説明が足りないですが、高校の数学を忘れていてもわかる易しさがあります。

量的研究のデータはどう分類するか、どういう統計法がいいのか、尺度や調査の研究依頼のひな形(ひな形の文章はちょっと怪しいので修正が必要ですが・・)まで載っているので、この本を読んでおけば研究の流れがわかるし、踏み外す失敗がないです。
研究方法について押さえておくポイントも明確で倫理的部分も踏んでいるので、一冊持って邪魔にならない本と思っています。

ただ、これ一冊だけで研究するのは厳しいところです。
統計ソフトを使用するなら、他に本が必要です。
また、この本を読むと、もっと詳しく知りたいことが出てくるので、実際的に入門書的な辞書みたいに使える本が他に必要です。
(入門書みたいな本を先に買えばいいと思うかもしれませんが、そういう本は読むだけで大変で研究の流れが掴みにくいんですよ)
でも、「質問紙調査の手順」よりもこっちが役立つしわかりやすいとお勧めです。
「質問紙調査の手順」もこの本も買いましたが、こっちの方が使えました。
金額以上の働きをしているので、他の人にも勧めました。

研究や調査で質問紙を作成する場合，単純に思いついた質問を並べればよいものではありません。どのような手順を踏んで質問紙を作成していけばよいのかを教えてくれる本です。尺度種類などの解説もあり，どのような質問の場合に，そのような尺度を使えばよいのかなどは，具体的な事例が載っているのでわかりやすいです。

ただ，データの分析方法も書かれていますが，これは非常にわかりづらいです。