特定の職種を非難するような記述は見られませんでした。むしろ、作業にたずさわる業者の方々の健康を心配するくだりもあり、配慮を感じました。
全体として、良心的な本だと思います。星ひとつマイナスは、やや分量が多く、初めてエコ住宅の本を手にした読者があっさりと読み飛ばせるものではないこと。出版が1999年であり、この2年間のエコ建材のめざましい(?)進歩を考えると、さらに新しい本と読み合わせるほうがベターかということくらいです。
もちろん、新しく読みやすいだけでいい加減な本も多いので、その意味ではこの本は一読の価値があると思います。私は同じ著者の新しい本を採して読んでいる最中です。この本にはいいきっかけをもらいました。