相変わらずのゲイト翁
★★★★★
2005年に亡くなったアメリカの音楽国宝、ゲイトマウス・ブラウンが95年に残したメジャー、ポリドールからの第2弾。ライ・クーダーやレオン・ラッセル、クラプトンなどロック・ファンにアピールの高いゲスト陣を向かえているが、いてもいなくてもあまり関係ないゲイトマウス・ミュージック全開のアルバムだ。
得意のトリッキーなテキサス・ギターは勿論タップリ聴けて、相変わらずバイオリンもよく弾きます。ブルース/ジャズ/カントリーなど、ジャンル分け不要のまさに「アメリカン・ミュージック、ゲイトマウス・スタイル」。珍しくアコースティック・ギターも弾いたりします。リトル・リチャードのバンドで活躍したテキサス・テナーのグラディ・ゲインズがさり気無く参加している。サニー・ランドレスやライ・クーダーのスライド・プレイもなかなか効果的。しかしクラプトンはいらねぇなぁ。
次作「ゲイト・スウィングス」はジャズ拠りですが、本作はルイジアナ/スワンプ拠り。ゲイトマウスに悪いアルバムはありませんから本盤も勿論お薦め。カラフルな内容です!