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さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)

価格: ¥680
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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ネタバレ注意。 ★★★★★
最終巻です。
アニメの評価はいろいろあるようですが、原作はさすが!の一言です。
ラストまで読んではっきりと作品の形がみえました。
実際に読むまでは前巻・前々巻の重い展開から、あまりに救いのないラストだったらどうしよう…と危惧していたのですが。
むしろこれは最初から救いの物語だったのですね。
私はこのラストが大好きです。なにより暖かいからです。
たしかに少々ハッピーエンドすぎる気もします。
弥一の罪は許されてよいものかとか、仲間たちは他者との絆やしがらみを捨ててしまうのかとか。
でも大きな感動の前ではそれらは語るに足りません。
ラストに限らず、端々で心動かしてくれました。久々によい作品に出会えました。オノナツメ先生ありがとう!!
見事な幕引き:漫画編 ★★★★★
前刊で山場を超え、
この巻で物語は劇終を迎える。
大好きな作品だったのに不思議ともっと見たいと思わなかった。
過不足無く見事に物語を落とし終えられたと思う。
我執にまみれまくった我が身は政の様には成れるべくもなく、
しかし政の生き方には多くの示唆を与えられた。
劇終の際には白黒の絵に確かにに晴天の青が広がっているのがみえた。
色々な余韻が溶けて染み込んで傑作の誕生に接する事が出来た興奮に感謝したい。
オノナツメさん既に新しい連載は始まってますがひとまずお疲れさまでした。


圧巻 ★★★★★
圧倒される素晴らしさでしたので
ぜひ読んで頂きたいと思います。
なるべく詳細には触れないように書きます。

七巻までを読み、もしやバッドエンドかと思い
ハラハラしながらこの最終巻を読みました。

幼い頃から一貫して弥一は
「家族」という居場所が欲しかった。
「五葉」はその家族になれるのか。
そこまでの過程がとてつもない緊張感を伴って
スピーディーに流れていきます。

様々な伏線が見事に繋がり、
しかもそれら全てが愛に溢れています。
八木と弥一のやりとりには心を打たれ、
最後に見られる政の表情には
これまでにない爽快さと逞しさがあり、
心から「良かった!」と思える終末です。

オノ・ナツメさんの心理描写は
他作品でも凄い!と思っていましたが
さらい屋は群を抜いて素晴らしいです。
「家族」のしての五葉、新たな始まり ★★★★★
始まりは謎めいた伏線を張りつつ、ゆっくりとしたテンポで「間」の心地良さを堪能させ、中盤からはそれまでの伏線が見事に繋がり
緊迫感とスピードを増し、前巻では物語一番の謎とも言える弥一の仮面が剥がれた「さらい屋五葉」、本巻にて堂々の終結である。

望月智充監督の独特の演出が秀逸だったアニメ版はほのぼの感を漂わせるそれはそれで味わいある終結の形であったが、流石
は原作版。読み手の想像を超える劇的な展開にて従来の伏線を回収し、読者に深い余韻を残す素晴らしい終結となっている。

特に最終巻ということで是非各々の目で物語の集結を確かめてほしい故、内容について深くは触れ過ぎないようにレビューする。

各々私惑を持って集まった「五葉」の面々、政之助と文之助、「五葉」の正体を追う八木や立花、弥一の過去に関わる人物達…初め
はばらばらな方向を向いていた人々の気持ちが、疑惑や衝突を経て少しずつ融合しあい結びあう過程が描かれていく。そして何よ
りその潤滑油として最も存在感を示したのが、政之助であることは本作の読者ならば異論はないであろう。
「五葉」の存在に戸惑いを感じながらも、次第に自分の居場所としての心地良さを感じていった政之助。本巻での表情・行動には表
紙の優雅な笑みの如く迷いを微塵も感じさせない「武士」そのものの精神を持つ彼が窺える。ただ弥一を孤独から救う為、江戸に上
京した際に持っていた「ある拘り」さえ投げ出してしまう政之助と八木との緊迫感あるシーンは思わず息を呑む。

弥一は「五葉」の頭であったものの、仲間と慣れ合うことを避け、一方で過去の想いからくる孤独感を抱えていた。しかし本巻を読み
終えてふと感じた、いつの間にか弥一は「五葉」の皆から支えられ護られる存在となっていたのだ。
最終シーンで弥一へ穏やかに語りかける政之助、その表情には自らの過去に捉われず、「五葉」を通して培った絆により、新たな始
まりを弥一に促す清々しさを感じる。

「金で繋がる拐かし集団」から「家族」という形へ徐々に姿を変えた「五葉」という絆を描いた本作。自分にとって忘れ得ぬ作品となった。
最終巻、この物語の凄まじさ。 ★★★★★
最終巻を手にし、読み始めから中盤まではどんな最後になるのか不安で不安で溜まりませんでした。でも、そんな読者の不安さえ拭ってしまう政の言葉 行動に、この人物の本当の凄さを思い知らされた。読み終えて思わず、溜め息。余すことなくまとめ上げられたこの物語と作者オノ・ナツメ先生の凄まじさを思い、この本を片手に暫く動けずにいました。さらい屋五葉の次の巻を待ちわびるという事はもう無いんだなぁととても寂しくなりながらも、この物語の終わりを見れてとても嬉しかった。益々、オノナツメ先生のファンになりました。