パチスロを知らなくても充分面白い。
★★★★☆
つい最近1巻から8巻まで続けて読みましたが、パチスロに関する知識が全く無くても面白く読めます。
横顔になると顔が変わる単純で一目見たら忘れられない強烈なデフォルメの登場人物達は皆、本名ではなく店での通り名で呼ばれ、私生活には殆ど触れられず、また舞台はハレの場であるパチスロホールとせいぜい飲食店しか出て来ない徹底振りです。
主人公の王子は「はじめの一歩」の鷹村の様に最強で人間的に殆ど揺らがない人物なのですが、毎回王子に敗北する脇役陣が皆個性的で、何度負けても懲りずに挑戦する奴や、半ば強制的に王子の闘争心のダシにされてしまう哀れな客、全くマイペースな者等、感情移入し易いキャラが目白押しです。
同じ白夜書房から多くのスピンオフ作品が出ている様なので今度はそちらも読んでみます。
ところでアドリブってなんなのでしょう?まだ理解出来ていません。