少年達の勇気と友情の物語
★★★★☆
私が10歳頃、TVで放映され好評を博した作品。フトした事から無人島に流された少年達の勇気と友情の姿を明るく描いた作品。後から考えれば、「十五少年漂流記」をベースにした構想だが、当時は少年達の逞しさに無邪気に感動したものだ。
主人公竜太とライバルのイガオの確執など、ドラマツルギーも巧く取り入れている。かと思えば、仲間どうしで団結して苦難を乗り越える等、感動するエピソードもふんだんにある。また、粗い砂から細かい砂を順に通す事によって、海水を真水にろ過する方法など、生きるための知恵が盛り込まれており、感心したものだ。本当は無人島に子供だけで漂流して、悲惨な状況の筈なのに、全編明るいムードが漂い、地上の楽園にいるかのような不思議な雰囲気を醸し出していた。思い出に残る懐かしい作品。