宮田ならではの、普通に作ってもキャッチーなメロディライン、ギターロックやオルタナも通ってきた20代メンバーが作る00年代のバンドサウンドは、もはや出会いの時期を過ぎ融合の域へ達している。青臭いほどの理想主義かと思えば、次の瞬間にはひどくドライな現実主義の顔が見える世界観もリアルだ。昔を知る人も新人として聴く人も、どちらであっても楽しめるはず。(石角友香)