「クレイジー・フォー・ユー」はオリジナル版のすばらしい歌の何曲かを残しており(そのなかには“インブレイスアブル・ユー”“アイ・ガット・リズム”“バット・ノット・フォー・ミー”がある)、さらにフレッド・アステアの映画からの歌や未発見の珠玉のような曲がかなりの数加えられて、ありあまるほどの財産という結果になっている。
ハリー・グローナーとジョディ・ベンソン(「リトル・マーメイド」)は、声が大きくはっきりとしている(それに2人は踊りも踊っているのだ!)。このレコーディングの唯一の欠点といえば、スーザン・ストローマンの目もくらむばかりの振付けが活写できないことだ。添えられた小冊子には、物語のあらすじ、全曲の歌詞、歴史的な概略が載っている。革新的なショーではないが、楽しく陽気に過ごせる作品である。(David Horiuchi, Amazon.com)