レア・トラックともいうべき彼らのシングルを集めたアルバム第2弾。異様にオブセッシブなアナログのオルガン音と、フランス人の女性ヴォーカルがその存在を静かに主張している。
   そのユニークというにはあまりにも風変わりなサウンドは、モンドとテクノを同時に呼吸する、世界でも類をみない「ストレンジ・バット・ポップ」だ。<10>ではアブストラクトなフランス語の歌詞が、フワフワとエクトプラズムのように漂う心地よさを堪能しよう。（柊 ゆう）