なにもかもが面白かったです！
特徴的な動物たち、だめだめやはずれものだけどそんなキャラクターがみどころです。

この人が描く話のいつも流れるほのぼのとした駄目さ加減が非常に楽しく笑える話です。出てくる着ぐるみな動物達が、また個性的です。４コマなので簡単に話しに入れるし、何度でも読み返せるかと。

これでもか、とだめっこな動物たち（着ぐるみ）が登場します。
桑田さんの描くだめっこにうっかり共感しちゃったりする人は読むべし。
気弱な狼、強気なうさぎ、蓮っ葉な女が好みのユニコーン。極めつけはやっぱりカナヅチのシャチでしょうか。
そんな彼らの、例によって例のごとく心地よい、日常テンポの物語です。

４コマなので最初はちょっと読みにくいかもしれませんが、設定の面白さだけでも充分楽しめると思います。
おまけには学園まんがもついていて、なんだかちょっぴりお得な感じ。
ぜひ読んでみてください！

この世にたくさんある、紙の無駄としか言えない駄作まんが本に似た装丁である。絵柄にもこれといった特徴がなく、人の記憶には絶対残らない、はかない消耗品にしか見えない。私がこの本を知ったのは朝日新聞で紹介されていたからで、登場する動物がすべて着ぐるみという設定がいいと思った（単なる思いつき、といえばそれまでだけど）。しかし大新聞が紹介したからといって面白いとは限らない。書店で手にとってみても、上記の第一印象だから、正直なところ迷った（通販ならこういう迷いはないだろう）。
最初の五分の一くらいは、「やっぱりか・・・」という感じであったが、途中から面白くなる。けっこういけます。笑えます。いつまでもつかな、という不安はありますが、とりあえず続きが楽しみ。