狙われた電子装備
★★★★★
艦隊を離脱し、米艦隊への単独突入を図る大和と、それを阻止すべく行動を起こすみらい。
両者の戦いは、みらいが大和の測距儀をピンポイント射撃で破壊した事により一段落したかにみえます。
しかし、そこに水偵に搭乗した草加が到着。
みらいの構造を知り尽くした草加は、みらいの最大の武器であると同時に最大の弱点でもある電子装備を攻撃するように大和に指示を出します。
本来は対空戦闘に使用される三式弾がみらいのむき出しの電子装備に襲いかかります。
既に損傷しているソナーに続き、レーダーをはじめとしたイージスシステムも失ってしまうのか!?
実に手に汗握る展開で、物語の行く末が大いに気になりますが、同時に電子装備で武装した現代の戦闘艦艇が、いかに物理的ダメージに対して脆弱なのかという事も大変興味深いですね。
また、冒頭で登場する大和の主砲塔内部における砲弾装填の模様や、三式弾のメカニズムの解説もあり、こちらも興味深い内容です。
互いに譲らぬ大和とみらい、草加と角松。 そしてカーネルとグールドの両者も運命に引き寄せられるように、この闘いに絡んできます。
是非読んでみてください。