下品なスケートパンクのファンタジー、クラスルームの仲間、厄介なガールフレンドたちといったテーマを闇雲に走り抜け、「Crashed the Wedding」と「Who's David」では落ちこぼれのティーンエイジャーのトラウマをいやおうなしに描き、「She Wants to Be Me」では「彼女はおれを真似ることに夢中になりすぎて / 用を足すときに立ちあがってまでいる」と歌って、依存症のガールフレンドという難題を扱っている。
歌詞はともかく、この2作目ではソングライティングでは新たな成熟さえ見せている。その証拠に、もどかしい切望と破局を歌った「Over Now」では、安っぽい笑いに頼ることなく確信を持ってほろ苦いポップスに仕上げている。けれども結局のところ何より目を引くのは、飛び跳ねるコーラスと残酷な短いジョークだ。そして、制服姿の女の子に対する健全な賞賛にはほど遠い「フランス行きの飛行機に乗ったとき / パンツを汚してしまった」と歌う「Air Hostess France」を上回るトラックは見当たらない。(Dan Gennoe, Amazon.co.uk)