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恋愛的瞬間 (1) (小学館文庫)

価格: ¥607
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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自分があやふやになった時に読む本 ★★★★☆
吉野朔実の作品の中で一番教科書的な教訓の多い作品だと思います。
人間の意外と忘れてしまう部分を照らしているようなところがあるので、何度読んでもハッとさせられてしまいます。
いろんな恋愛のかたち ★★★★☆
人を好きになる、ってことをいろんなケースを通して描く本作品。
こんな恋愛しない、ありえない、という自分の恋愛観の外にある恋愛のあり方に
こういうのもありかな、と(それでも自分の恋愛は変わらないと思いつつ)納得したりしました。
1巻はまだ身近な恋愛スタディといった雰囲気です。

森依クリニック、あるなら行ってみたくなりますね。
ぼんやり考えていることを分析されてしまうと、
ああ、たしかにそう、と納得させられる。
ただ、2巻、3巻と次第に哲学的な要素が出てくるので、ここまで分析してしまうともう恋愛なんてできなくなるのではと思います。
直感とか空気とか説明できないところで恋愛が成立するのでは、と思ったり。

絵が美しく、登場人物が並みの人間よりも美形なところが現実味がないし、
突飛な行動を取る人物や、自分勝手極まりない人物が次々現れるけれど、
自分の気持ち次第で恋愛のかたちまで簡単に変わってしまいそうな錯覚を少し覚えました。

渦中にあって冷静に考えられなくなるときに読むといいかもしれないですね。
恋愛って何だろね? ★★★★☆
恋愛って何だろね?という事を、ちょっと極端な例を挙げて「考察」してみよう。
というシリーズ。
かなり極端で明確な例を挙げているから、登場人物にシンクロすることなく冷静に考察出来る。
でも「…やべっ、近いかも」とかは思っちゃうんだけどー。
(性格判断とか占いとかに近いモンがあるな、これ)

読後にレポートを提出したくなるので、私も提出してみる。
恋とは、自分とは異質なものを区別することによってスタートすると思われる。
何が違うのか?何で違うのか?同じところはあるのか?
この知的好奇心と性欲が巧いことブレンドされ、隠し味に嘘が入れば完成。
隠し味は、あくまでも気が付かないように入れるべきものであるので
分量が難しい、というワケだ。
登場人物達は、この嘘が下手な人達ばかり。料理は才能が必要だと知っているのに、
どうして恋愛にもそれがあるのだと人間は気が付かないんだろうか?
ブレンド技術だけでも大変な才能が必要だろうと思うのに。

結論:あんまし考えると、恋愛は出来ない。
さて。貴方もこれを読んで、貴方なりのレポートを提出してみないか?

いま考えると過渡期。 ★★★★☆
 初期作品から「エキセントリクス」くらいまで見られていた、触れたら切れそうな強烈な存在感を持つ登場人物に乏しい作品です。(森依先生あんまりインパクトないですし。)
 そして、かつての吉野作品なら、美しく描かれるべきだったと思われる、主人公の美貌の妹、六月が最後にはその顔を切られてしまうのです。読者としての私はそれを美しく感じられず、醜く感じてしまいました。

 逆に、寝たり食ったり排泄したりする姿がたやすく想像できてしまうような登場人物(笑)こそが逆説的に美しく見えてくる作品です。
 そんなわけで、非常に人間的で、親しみやすく、それなのに、いや、それですら、というか、それでこそ「美しい」作品になっていると思いました。
 
 あと、教訓が多い話です(笑)。色々あるのですが個人的には「不幸になるのは才能だ」みたいな台詞がとても気に入ってます(笑)。

恋愛なんて持続じゃないのだ。 ★★★★★
という意味のタイトルなのかな。
基本的には、「ひとめぼれ」が恋愛の神髄。
理屈は後からついてくるし、理屈でやっているうちはそれは「恋愛」じゃなくて、「擬似的なもの」なのかなあ。

登場人物はみんな、ちょっと、(いわゆる)正常のわくからはずれています(お約束ですね。)でも、みんなにたような者でしょう。

むかしむかし、恋愛に振り回されて、
熱や狂気に振り回されていた瞬間を思い出しながら、
美しい世界に埋没して読みふけりました。

ページをめくるたび、どこかから、美しい音楽が聞こえてくるような、
そんな作品です。