ちょっと設定が最初よくわからなくって、読んでくうちに全体が見えてくる、って感じです。
ヒロイン、ドミニはとにかく強いんです。予知能力を持つサイキックで並の男じゃ太刀打ちできません。
あとから彼女の家系の秘密がぼろぼろと出てきますが、この作品ではちょっと中途半端に終わっているような気がします。

ヒーローのアレックとドミニは運命の相手で、二人は自分たちではどうにもならない絆に導かれ魅かれあいます。
アレックはバンパイアですが、医学を駆使して太陽に、銀に、にんにくにと、とにかくこれらのアレルギーに対処して人間の役に立とうとする善良なバンパイアなのです。ここら辺が笑える。
それに魅力的でとにかく強い。セックスアピールの塊のよう。
ドミニは危険だと思いつつ、魅かれ関係を持ちます。
バンパイアだと知り嫌悪しつつも愛する気持ちを止められません。
このドミニの感情にアレックの彼女を想う気持ちが絡み合って、遂にドミニを口説き落とす、がんじがらめにしていく過程がおもしろいですね。
アレックをはじめとするバンパイアのプライムたちの魅力が、今後の作品でもみられるのかと思うと、是非シリーズを読んでみたいです。