スピーチの種に
★★★☆☆
今まで何気に着ていたジーンズの歴史が理解でき参考になりました。
うんちくの一つとして大いに活用しています。
おススメです。ただ少し甘いところが…
★★★☆☆
名前通り日本のジーンズについては、ビッグジョンの当時の重要な人物や藍布屋の社長、キャピタルの社長の対談もあり良かった。
ただLevi'sの項について説明不足であり、詳しく知らない人には間違った印象を与えかねない。
特にアーキュエットステッチについては、「なぜ、どのような経緯で始まったのか、まったく分かっていない。」と書かれているが、これはリーヴァイス・ストラウスの提案で、”ブランケット・ラインド・オーヴァーオールズ”の洗うと表地と裏地が別々に浮いてしまうという欠点を防ぐために始まったといわれている。
この本に興味を持って買われる方はLevi'sについて書かれていることはあまり参考にしないほうが良いと思う。
読む人を限定しない良書
★★★★★
「イノベーションと資源ベース理論からの競争優位性」という副題が示すように、経済理論の実証的ケーススタディとして、岡山県倉敷市の児島地区が日本のジーンズ発祥の地となった背景や歴史的経緯が丁寧に解説されている。
それだけではなく、日本のジーンズの開発者たちへのインタビューを通じて、日本のジーンズ誕生の熱き人間ドラマを知るドキュメンタリーとしても、とても面白く読めた。
そして、リーバイ・ストラウスによるジーンズの誕生と発展や日本のジーンズ発展の経緯や今後の動向等が詳しく説明されていることにより、ジーンズ愛好家やファッションが好きな人にとってもまた、今までの知識を体系的に整理する上できっと興味深く読める内容だと思う。
言い換えると、この本は「ジーンズ」という題材と実例から、1.イノベーションを中心とした経済理論入門、2.困難を切り拓く企業家スピリット、3.ファッション・アパレルのマーケティング的考察、というように少なくとも3つの視点をもって丁寧にわかりやすく解き明かしている。
タイトルや副題にこだわることなく読んでみると、きっと何かしら興味がもてる部分が見つかるであろう。そこからさらに好奇心が刺激されて興味や知識の範囲を広げるきっかけとなり得る本であり、そういう意味でも読む人を限定しない良書だと思った。
ジーンズという軸を主体とした地域科学
★★★★☆
結論としては、とてもおもしろい。
たとえジーンズに興味が無いとしても十二分に楽しめる内容。
もし、購入を考えているあなたが・・・
ジーンズが好きでたまらないマニアだとしたら、ジーンズの歴史を再確認すると共に、日本のジーンズというユニークな存在を確認することができるだろう。
ビジネスが好きでたまらない酔狂ならば、イノベーションとブランド戦略、
要するに価値創造について、非常に興味深い例題を得ることができるであろう。
残念に思うには、
内容が多岐にわたっているため(マーケティング要素や日米のジーンズの歴史から、日本ジーンズのイノベーターのアンケートまで)
ビジネスの観点から言うと、説明不足が否めない。
マーケティングを学びたいという人は、著者の挙げている本をかたっぱしから読むことをオススメする。
ぜひ一読することをお勧めしたい。
★★★★★
タイトルの如く、日本に於けるジーンズの歴史がこの一冊に凝縮されている。対話部分では経営者の生の声が聞こえてくるようで、日本ジーンズの誕生は必然であったことや今後の方向性など、日本のジーンズがどこから来て、どこへ向かっていくのかが理解出来る。マーケティングの要素も勘案すれば、地方の中小企業経営者に読んで頂きたい一冊である。