Kids Are Alright - O.S.T.
価格: ¥1,114
痛々しく懲りすぎたロック映画のひとつ、ケン・ラッセルの『Tommy』に関わったりもしたが、ザ・フーこそ、ロック・ドキュメンタリー映画のベスト作品のテーマになって当然だった――ジェフ・スタインの『The Kids Are Alright』で。昔からのフーのファンであるスタインはインタビューや批評的な深読みを極力避けて、テレビに登場した場面やコンサートなどのバンドの演奏に賢く焦点を絞った。そのセンスのお陰で、このサウンドトラックは演奏の絶頂期にあったフーの曲を集めたレアなアルバムとなっている。しかも、ライヴ音源としては未発表となる曲の「My Wife」、「Young Man Blues」、メドレー「Join Together/Roadrunner/My Generation Blues」や、重要なアウトテイクでアンセムの「Long Live Rock」が収録されているし、何と言っても、テレビで演奏した際の時に文字通り爆発し、そして荘厳な彼らの比類なき「Smother Brothers」もある。スタインの唯一のステージにあがったパフォーマンスの「Baba O'Riley」や皮肉な アンセムのような「Won't Get Fooled Again」は彼らが歴史に残る存在であり、刺激的でもあったと証明している。キース・ムーンのタイミングの悪い1978年の死のわずか数カ月前に撮影され、ここに収められた演奏は彼が最後に公衆の前で演奏したものとなる。これがベストのザ・フーだ。これ以上の出来はそうそう望めない。(Jerry McCulley, Amazon.com)