今、大注目のジャズ・ピアニスト=ダン・ニマーの最新作!
今、その名前を見聞きするただけで「オッ!」と反応してしまう大好きなジャズ・ピアニストのひとりであるダン・ニマー。ヴィーナスでの1stアルバム『ケリー・ブルー』を聴いて以来、(厳密に言うと)そのアルバムのオープニングを飾った「ノー・ブルース」を聴いて以来、このピアニストに注目せざるを得なくなってしまった。
その『ケリー・ブルー』~2ndアルバム『ティー・フォー・トゥ』に続くヴィーナスでの3枚目となる本作は、ダン・ニマー憧れのトミー・フラナガン・トリオで何度も聴いてきたリズム・セクションで、いつか一緒に演奏したいと思っていたというピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)を従え、これまでのトリオとは異なる新たな創造と更なる変化を追求しつつ、今現在のダン・ニマーのジャズ、今現在の彼の音楽を見事に表現仕切っている。そして、ヴィーナスの魅力のひとつでもあるジャケットの仕上がりも素晴らしい。
さて、その内容だが、2曲のオリジナルを含む全13曲収録で、オスカー・ピーターソン、ウィントン・ケリー、レッド・ガーランド、アーマッド・ジャマル、ポール・チェンバース等、彼自身が影響を受けたヒーロー達の名演で知られるナンバーを中心取り上げている。お気に入りは、アーマッド・ジャマルの名演でお馴染みの「ポインシアナ」とラストを飾るMr. PCの「ウィムズ・オブ・チェンバース」!(The Walker's 加瀬正之)