タイトル・ソングの2つのミックスでゲストのリュダクリスが「想像もつかないことをやらせてやるよ」と宣言しているとはいえ、本作が重点を置くのはロマンスである。甘い誘惑を描いたアルバムとして水準以上の出来と言えそうだが、やがて白昼堂々のリスニングに耐え得るまでにリズムが加速する。中でも、ダンスホールに持ってこいの「Na Na Na Na」(スーパー・キャットのヴォーカルをフィーチャー)とマイルドなエレクトロ・ナンバー「Give it to Me」は要チェック。そして、最後の決め手となるのは鮮やかなボーカル・ワークだ。(Rickey Wright, Amazon.com)