インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ドロヘドロ 4 (BIC COMICS IKKI)

価格: ¥900
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
煙さんは以外にでかかった・・・。 ★★★★★
しかし月間誌ペースとは言えども
このレベルの絵を描けるってのは尋常ではない
背景など殆どの部分を下書き時に細部まで描き込んでいるのか
全項通して均衡の取れた手触りでアシスタントの存在の有無は
不明なのだが兎に角、圧倒的に巧いのである。
それが月刊誌での連載であっても

流石に毎回、単行本の度に楽しませてくれる『魔のおまけ』では

盟友メチクロ氏がカラー原稿部分でサポートに入っているものの
相変わらずのおまけの枠を超えた描き降ろしサイドストーリーが
併録され誌面で本編を読んでいる人も楽しめる内容となっている

また本編では二巻・三巻での大幅な干渉の後、
今回はホール側と魔法使いの世界側の物語は併走し
堆く積み上げられた謎はまた新たな謎を生み出すのだが

のんびり野球なんかをやりつつ徐々に謎解きへと移行し始める

今回メインキャラの一人『心』の背景が少し明かされる訳だが
この作品、作者の意図でもあるのだろうが悪者が一人も居ないのである
その役割を担うべき煙ファミリーの面々はストーリーの殆ど半分づつを
主人公側と分け合っている上に主人公サイドより健全に見える

その事はこれからの展開に大きな影響を及ぼしそうではあるし
一方で完全な謎に包まれたままの十字目のグループと良い
独特の俯瞰を用いたストーリーテリングの才能は、
作者が絵が巧いだけではない事を物語っている

つまり近年、絵が巧いと言う事だけでストーリーがねぇと言う
漫画家が多い中で珍しく『林田球』は貴重な存在であり

スプラッタやバイオレンスを毛嫌いしている人も居るだろうが
この作品はそう言った言葉で一括りに出来る物ではない
あながち月間ikkiの冠した『軟弱なファンタジーに冷や水を』の
煽り文句は間違っていなかったのかもしれない