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藤子不二雄論―FとAの方程式

価格: ¥5,490
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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帯に短し襷に長し ★★★★☆
世の中には藤子不二雄好きは沢山存在している。
その中で誰かがやるべきだった初期から終盤にかけてまで「藤子不二雄」という作家性から道のりを辿り、一冊に纏める事をやってのけた仕事は素晴らしい。事実、現存している藤子不二雄論では個人的には一番の物ではないかと思う。

しかし、あまりも内容の範囲を広げすぎたあまり、一つの作品に対する批評、分析が疎かになっているようにも感じられる。
この本だけでも十分読み応えはあるが物足りない部分も感じられる。それ程藤子不二雄の作家性と作品は深い。
この本をテキストにより深い藤子不二雄論が出てくる事を期待したい。それが米沢嘉博も望んでいた事ではないか。
ファンにも、知らない方にも入門用のテキストとしては十分な内容。
この本は藤子A論です ★☆☆☆☆
この本は「藤子不二雄A論」でしかありません。
A作品に関する詳細な分析に関しては目を見張るものがあり一読の価値は認めます。
しかしながら肝心のもう一人の雄、いえハッキリ申せば「藤子不二雄」といえば
誰もが脳裏をよぎる「F」先生のことを全く無視した中盤以降の記述には怒りを
通り越えて失望すら抱いてしまいました。
そもそもこの作者、「ドラえもん」すら全く読んだ気配はなさそうです。
好き嫌いは別にしてドラえもんヌキの「藤子論」など何の意味があるのでしょうか?
初の、そして禁断の本格的藤子論 ★★★★★
多くの名作を生み出した二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく
初の、そして禁断の本格的藤子論。

なぜ藤子不二雄は、FとAに分かれたのか?
デビュー当時から現在に至る2人の関係、
マンガに対する姿勢の違いが明らかにされていきます。
版権問題で、画像があまり収録されていないのは残念ですが、
詳細な資料と巻末リスト、そして分析に驚かされます。

藤子不二雄ベッタリで育った世代の私。
手塚先生よりも、ずっと藤子不二雄先生の方が
スゴイと真剣に考えているほどです。
FとAの区別もなく、ただ藤子作品を愛していた最中、
突如起こった事件。それは藤子不二雄の別離だったのです。
この事件と、F先生の死去。2つの事件を
個人史の10大ニュースに加えてもいいとさえ思っています。

私と同世代の人間に、絶大な影響を与えた藤子不二雄。
その偉大なマンガ家が正当な評価を受けていないと、
以前からずっと感じていましたが、
この本が出版されて、初めての藤子論を展開したことで、
少しその思いが報われたような気がします。

数少ない藤子不二雄世界のガイドブックのひとつ ★★★☆☆
 旧作が手に入りにくい状態の中で、この本が出版された意味は大きい、と思う。著者の広範な知識に基づいて、藤子FとAの広範な仕事の全貌に目配りをしており、「どらえもん」「笑ウせぇるすまん」などの近作しか知らない若い読者には、新鮮な発見も多いだろう。

 藤本と我孫子を比較しつつ作家性を分析した部分では、さして新鮮さを感じることができなかった。