実験的巨人機の出現
★★★★★
この本は、B−36の魅力をふんだんに紹介するものです。解説は、専門的で読み手の心を満足させるものです。この飛行機から以後の巨人機の製作に多くのデーターが使われています。この本に掲載されている写真は鮮明です。何よりの売りは、本文中の「その技術革新への貢献・鳥養鶴雄」の部分が親切な説明とふんだんに図が使われ説明されています。大型機の技術革新の様子がそれぞれの写真入りで説明と解説がされています。本文から「鳥養鶴雄氏」はXC−1の設計にも関わった専門家です。だから説明文は数式を解説しながら高度な航空理論にも触れられています。12ページに渡って書かれています。ここで、戦中、戦後の大型機、輸送機に取り付けられた「スプリング・タブ」・翼面積の考え方など専門家でもない一般人が理解できる読みやすさがあります。また、「コクピット・ストリー」もあります。ミッションの様子が会話文を入れながらあります。臨場感溢れるものになっています。これ一冊でB−36に関する知識は十分です。飛行機が好きなら一冊は持っていたい本です。